「美容は思想」西村直子さんが語る、人生
100年時代のスキンケア哲学
幼いころに抱いたコンプレックスをきっかけに、美容と向き合い続けてきた美容家・西村直子さん。香港での10年間の暮らしを通して「医食同源」の考え方に触れ、現在は「衣・食・住・美」を一体で捉える美容観を提唱しています。
今回は西村さんに、これまでの美容人生とともに、人生100年時代におけるスキンケアとの向き合い方、そしてLINK+Uに感じた価値について伺いました。
<プロフィール>
西村直子さん/美容家
幼少期の肌悩みをきっかけに美容と向き合い続け、現在は「衣・食・住・美」を一体で捉える美容観を提唱。香港での10年間の暮らしを通して「医食同源」の考え方に触れ、美容を生き方そのものとして捉える「美容は思想」という考えを発信している。
美容人生の始まりは
「仕方がない肌」に衝撃を受けたから
—— 西村さんの「美容家人生」を振り返ると、最初のターニングポイントはいつだったのでしょうか?
幼稚園のころまで遡るのですが、同じクラスの子から「なおちゃん、砂がついてる」って言われたことがあって。そばかす体質だったので、先生や大人の人が「なおちゃんは肌の色が白いから仕方がないのよ」と言ったんです。
その「仕方がない」という言葉がすごくショックでした。周りの子たちはみんな影ひとつないツルツルの肌で、私だけそばかすがあるのが本当に嫌で…。
身近な大人にどうしたらいいのか聞くと「日焼けしなければ薄く見えるよ」と教えてもらいました。そこからは、日焼けを避ける人生のスタートです。
—— その後、肌への向き合い方はどう変化していきましたか?
中学生のころ、周りの子がニキビで悩み始めたときに、突然「なおちゃんの肌っていつもきれいだね」と言われたんです。「え、私が?」と驚きました(笑)。
「白くてキメも細かくてニキビもなくていいな」と言われたときに初めて「気をつけていたら、綺麗な肌になるんだ」と実感した瞬間でした。そこからはもう徹底的に、体育をお腹が痛いと言って休んだり、ずっと日傘をさしたり。
そうして年齢を重ねていくうちに、紫外線を避けることがコラーゲンを保つことにもつながっていると気づきました。今度は、肌の弾力も褒めてもらえるようになったんです。
—— 逆に「やらなくてよかった」と感じることはありましたか?
肌に栄養を入れすぎたことですね。20代のころは綺麗になりたい一心で、どんどんいいものを肌に入れていました。でも30代に入ったころ突然、ニキビとは違う吹き出物がパンッと出たんです。
そのときに気づいたのが「入れすぎていた」ということ。若い肌には自分の力がまだ十分あるのに、外から栄養を押し込んでいたんです。肌が悲鳴を上げて初めて、落とすことの大切さに気づきました。
クレンジングや洗顔をしっかりしようと気づいたのが、33歳のときです。ちょうど香港にいた時期だったので、一時帰国のたびに30ブランド以上のクレンジングと洗顔料を買い込んでトランクに詰めて帰って、ひたすら試し続けました。
今思うと、美容は年代ごとにシフトするものだと思います。30代は落とすこと、そしてうるおいを入れること、40〜50代は巡らせること。今はその「巡らせる」というフェーズにいます。
縦ジワを消して横ジワを残すのは、
幸せへの近道
—— 西村さんが大切にされている「美容は思想」という考えについて、教えてください。
美容とは、自分がどんな美しさを求めているのか、どう見られたいのかを、主観と客観の両方から考えることなんですよね。だから、その人の思想そのものだと思っていて。
たとえば、縦ジワと横ジワへの向き合い方もそうです。縦ジワって、ストレスや辛いこと、我慢しているときにできやすくて。がんばった証で、名誉の負傷だと思うんですけど、鏡を見るたびにその縦ジワを見て気持ちが落ちてしまうなら、顔には残さなくていいと思うんです。
でも横ジワは、笑っているときや表情が動いているときにできるもの。横ジワがある方を見ると、「この人、幸せなんだろうな」と感じるんですよ。だから私は、縦ジワは消すけれど、横ジワは残しています。
—— その選択の積み重ねが、美容につながるということですね。
そうです。人生100年時代ですから、毎日の小さな選択が積み重なってその人の顔になる。「美容は思想だ」というと、大げさに聞こえるかもしれませんが、その一つひとつの選択こそが、その人の生き方を表しています。
幸せそうに見えることが、本当に幸せになるための近道でもあると思っていて。鏡を見るたびに、気持ちが上がるかどうかを大切にしたいんですよね。
取り巻く環境を整える。
香港で学んだ美容の土台
—— 「衣・食・住・美」という言葉で美容を語られていますが、この考えに至ったのはどうしてですか?
新卒で就職した会社の理念が「三方よし」という考え方でした。化粧品でいえば、つくる側の利益と使う側の利益、そして原材料を提供する生産者の利益が揃うと「三方よし」ですよね。
さらに、地球にとっての利益が加わると「四方よし」になるという視点が、化粧品を選ぶときの根底にあります。
主人の赴任で香港に10年間住んだのですが、「医食同源」の考え方が根づいていました。日々のバランスの取れた食事が病気の予防や治療につながり、薬と食事は源が同じであるという考え方です。東洋医学の考え方が、家庭の食卓レベルで当たり前に活かされています。
日本人は疲れたら栄養を取ろうとするけれど、東洋医学では、胃が疲れているなら、とにかく優しいものから入れていきます。食べたものがそのまま肌になり、考え方にもつながっていくんです。
着るもので自分を表現すること、食べるものを選ぶこと、住まいを整えること、自分を取り巻く環境を整えることで人はつくられています。その考えを「衣食住美」という言葉で表現していて、美容もその一部だと捉えています。
—— 食事と美容のつながりについて、具体的に意識していることはありますか?
旬のものを食べることは、とくに意識しています。東洋医学的には、旬のものを食べることでその季節の自律神経の揺らぎが整うといわれていて。せっかく四季がある日本に生まれたのだから、自然を感じながら生きたいと思っているんです。
あとは、鮭ですね。気づいたら2日に1回は食べていました。鮭には、アスタキサンチンが含まれていて抗酸化作用が高いんです。もやしも更年期世代にとてもいいんですよ。そういう毎日の小さな積み重ねが、肌に出てくると思っています。
土台をつくるという思想が、
LINK+Uと重なった
—— LINK+Uを使ってみて、最初の印象を教えてください。
発表会のときに、各アイテムで粒子の大きさを変えているという話を聞いて「なるほど」と思ったんです。肌に浸透させたい部分、膜を作るように守ってほしい部分、洗浄力が必要な部分、それぞれに合わせて設計されているのは、理にかなっているなと。
個人的には、洗顔フォームがとくに気に入っていて。最初はノリのようなテクスチャーで、泡立ちが良くないのかなと心配しましたが、ネットで泡立てたら、弾力があり密度の高い泡になりました。
毛穴は綺麗なのに、肌のうるおいはちゃんと残っている洗い上がりで。洗顔でうるおいをキープしながら毛穴の汚れをきちんと落とせるのは、高い技術のおかげだと感じましたね。
—— 西村さんとLINK+Uの美容観で、重なる部分はありますか?
「土台ケア」という考え方が、まさに重なりますね。私が大切にしている「整える」という感覚とも同じです。
LINK+Uが原料として、海藻をアップサイクルしたものを使っているというお話を聞いたときに、「四方よし」の考え方にも通じると感じました。食用としては使えなかった海藻が、肌のためにがんばってくれる成分になる。
化粧品会社の利益、使う人の利益、生産者の利益、そして環境への配慮が結びついているブランドは、愛おしく感じるんです。「一緒にがんばっていこう」という気持ちになります。
自然由来の優しさと、ブランドの技術力という力強さの両方が、肌に働きかけてくれている感じがして。私が大切にしている考えと、リンクしていると思いながら使っています。
年齢を重ねることは、
誇らしいこと
—— 最後に、年齢を重ねることに不安を感じている女性へメッセージをお願いします。
「年齢はただの数字」という言葉をよく聞きます。けれど、私はただの数字じゃないと思っていて。それだけ生きてこられたということだから、むしろ誇らしい数字だと思ってほしいんです。
私が普段お伝えしているのは「100年美容プランニング」という考え方で、80〜100歳の自分が棺のなかにいる姿を想像してほしいと伝えています。そこから逆算して、棺に入る10年前の自分、20年前の自分に何をしてあげられるかを考える。
時間を戻したいという気持ちはわかりますが、残念ながら前にしか進みません。それなら、いっそのこと前を向いて自分をプロデュースしていくほうが、ずっと楽しいと思うんですよね。
失敗もトライアンドエラーも全部含めて、自分の肌は自分で育てるしかありません。その毎日に寄り添ってくれるLINK+Uのような美容アイテムがあることは、本当に心強いことだと思っています。
美容は、何を選び、どう積み重ねていくかという“思想”そのもの。西村さんの言葉から見えてきたのは、肌だけでなく、自分の生き方と向き合う姿勢でした。
整えること、巡らせること、そして自分を受け入れること。その一つひとつの選択の先に、これからの自分の姿がつくられていきます。
その過程にそっと寄り添う存在として、「LINK+U」はこれからも多くの人の暮らしを支えていきます。